【1】「食」
午前中は、ほとんどの人にとって集中できる時間帯だ。
朝食は脳を活性化するために重要である。
ただし、食事して脳が活性化するまでは1時間かかるので、毎日規則
正しく同じ時間にとる必要がある。
少しの糖分は脳の活性化をすばやくする。
特にフルーツは消化にもよいので必ずとるようにしたい。
夕食は就寝3〜4時間前までにとるようにする。
寝ている間は内臓の動きが低下するので、遅くに食べると胃に負担を
かけ熟睡できないことになる。
食べる量は腹6部目が理想だ。
食べ過ぎると消化のために血液が使われ、脳に血が回らなくなる。
腹6部目であると、眠くならないし、活動の質もアップする。
疲れているときはとくに食べ過ぎない。
もともと疲れているのだから、内臓を酷使することでさらに疲労度が
増すことになる。
レシチンは集中力とともに記憶力を高めると言われている。
肉類、大豆、麦芽、ピーナツに多く含まれている。
朝食であれば、納豆、みそ汁、卵に多く含まれる。
大脳生理学者の大島清教授によると、サバやアジなどの魚には脳の
血液の循環をよくするエイコサペンタエン酸が含まれているそうだ。
高野豆腐、ゆば、ふ、などグルタミン酸ソーダが含まれる食品も集中
力と大いに関係するという。
このように、昔ながらの日本人のメニューは集中力強化にとって理想
的なメニューであるということができる。
【2】「睡眠」
受験生といえば、鉢巻きをまいて夜を徹して勉強する姿を思い浮か
べる方もいらっしゃると思うが、これは正しい姿ではない。
試験は高いレベルの思考力、集中力が問われる。
集中上手は睡眠上手でもある。
睡眠は心身の回復に最も手軽で効果を上げることができるものだ。
休むときはしっかり休む。
規則的な睡眠が重要である。
昼寝はたとえ短い時間でも、気力、体力ともに回復することができ、
目覚めた後の作業をぐっと効率的にする。
ミニ枕やアイマスクを着用して快適な昼寝の時間を確保しよう。
ミニ枕は机に突っ伏して寝るときに便利だ。
アイマスクは、ヒーリングロハスという遠赤外線機能つきの製品が
人気だ。
ストレスは不眠をもたらす。
ストレスは、視床下部を興奮させ、大脳辺緑系を刺激し眠れなくする。
この興奮を沈静化するためには、他の体の部位を積極的に働かせると
よいそうだ。
適度の運動はここちよい睡眠に誘う。
リラックスするためにイメージコントロールも効果的だ。
【3】運動
適度な運動は副作用のない睡眠薬といえる。
サイクリング、ジョギング、軽いエクササイズは、脳に休養を与えて
くれる。
徒歩は人間にとってもっともよい運動だ。
電車やバスで通勤している人は、一駅前で降りて歩いて通勤するのも
1つの手だ。
スポーツはねばり強い集中力を養うことができる。
真剣にスポーツに取り組むことで、ペーパーテストでは測れない判断
力、決断力、精神力を強化することができる。
スポーツを心身の科学として研究され、実践でもめざましい効果を
上げている。
プロの選手として成功できるかどうか、50%以上は精神的な強さに
かかっている。
すぐれたプレーは、人並み外れた練習や経験を通して得られた極度の
集中力から生まれるものだ。
全豪オープンテニスの本戦に13年ぶりの出場を果たした38歳の
伊達公子は残念ながら1回戦で破れはしたものの、まさに技術を超えた
精神力・集中力で予算を勝ち進んだものである。
【参考図書】
『東大生が教える超集中術』小平翼